久しぶりに

先の見えぬは 世の常なれど 我が先行きの 情けなや
どうしたもんでしょうな。いろいろと思うわけですよ。20年間はからずも身辺に女っ気もまったくなく生きてきております。するとですね、いわゆる好みというやつですが、これがだんだんと無くなってくるんですよ。いや、なくなってくるというか、どんどんその、好みの幅が広くなっていくわけですね。
食べ物で例えていえば、イセエビやら松茸やらといったものから、刺身をジャムで炒めてきな粉つけて食べちゃおうかしら、というものまですべてが私の求める幅に入っているんですよ。考えますとね、本当に幅が広くなってしまいましたよ。
先はねそりゃ、考えたところでせんないことですけどね、少なくともあんまり明るい兆しは見えませんな。どうしたものか。
そういえば、広沢虎造の一節にありました。「溜め息はぁ、命を削るぅ、カンナと言〜う」これを書きながら削れまくっておりますわえ。はぁ。