落語野郎シリーズ

どうもお久しぶりです。年明けのご挨拶からもう2月の末でございまして、だいぶ間が空きましたですね。やっと大学が春休みになりまして少しばかり余裕がある、ということもないのですがこちらだけの更新を。
昨日から落語野郎シリーズを見ております。「落語野郎大爆笑」「落語野郎大脱線」「落語野郎大泥棒」「落語野郎大馬鹿時代」の4本です。題名に落語野郎とついているだけあって、役の大半を噺家が勤めています。三遊亭歌奴(現圓歌)や桂米丸立川談志月の家円鏡歌丸、司ん馬や馬の助等々であります。主要な役は大体圓歌米丸牧伸二辺りが占めておりまして周りを他の噺家が固めているという構図。
また、これは落語のほうの人しか分からないかもしれませんが、監修が安藤鶴夫。落語評論家で、落語会では大きな権力を持った人です。アンツルが監修とはさすが落語野郎、と分かる人には分かる仕掛けです。
肝心の内容ですが、要所要所に落語のネタが散りばめられていて、分かる人にはそれなりに面白いものであるとは思います。しかしながら全体的に大味で傑作とは言いがたい。あくまで B級作品と思っていただいたほうがよろしいかと思います。
しかしながら、上に上げております中の「落語野郎大馬鹿時代」、これは傑作ではありませんがなかなかの良作ではあります。オープニングが圓歌の名作「授業中」を模したつくりで、どもりの役を円蔵、浪曲児童を圓歌本人がやってまして、好きな人にはたまらない仕掛け。
また、ストーリー自体は商店街と地上げ屋のドタバタと平行して若い2人の恋模様という、ありきたりなものですが、そこそこ。悪くはないよ。
今度時間が出来たら、観賞記に書きましょうかね。
さあ次にお会いできるのはいつの日か、またその日まで。