ひとり動物園

市内ですから遠出でもないのですが、行ってまいりました。京都市動物園。連れもなしにただ一人行ってまいりましたですよ。
京阪電車に乗って三条京阪から歩きましてしばし歩きます。平安神宮のあたりでございましてその辺りまでのそのそ歩いてまいりますよ。動物園付近に行きますとテキ屋の大将が準備しとられますよ。何屋でしたかね、怪しげなおもちゃでしたかね。
入場料500円を払って中へ入りますと、動物園特有のケモノ臭さが迎えてくれます。私はすぐ左に曲がりまして、キジの方へ参ります。世界各国のキジがおりまして、たぶん日本キジというのが桃太朗のキジなんでしょうね。
もう少し進むと小動物、リスとかアナグマとかキツネだとかの類です。私の今回の目的はタヌキだったんですけれども、逢えませんでした。「ホンドタヌキ」の看板はあったんですが、どこぞへお隠れあそばされているようで。
さて、タヌキはタヌキでありまして、柳家小さんじゃありませんが好きなんですよタヌキさんはね、本当に。ゆくゆくはタヌキ爺と呼ばれたいぐらいに思っておりまして、そうなんです。もっとも私のはそんな八畳敷きにはなりませんが。解る人だけ解ってください。
他にも象だの虎だのライオンだの白熊だのいたんですけれども、別にそんなのはどうでもいいんです。あまり大きい動物はそそられるものがないんですね。小さい動物のほうがよろしい。なんですかね、優越感が持てるんですかね。かといって、タヌキと戦わされたら逃げると思いますが。
その後、近くの琵琶湖疎水記念館を見物しまして、それからこれも近くの無鄰菴なるところへ参ります。元老・山県有朋の別荘だったところです。庭園見物であります。結構でございましたよ。ええ。
と、こんなところですかな。