帰ってまいりました

行き先は横浜。親戚がおりましてそこに世話になってまいりました。
初日(25日)は横浜市内の見物です。順を追ってまいりますとまずは海上保安庁。資料館のようなものがありまして、飾ってありましたよ。工作船。何年前でしたかね、北朝鮮の船と海上保安庁とが銃撃戦になったあの時の船ですね。一度沈んだ船で赤サビだらけでありましたが、多数の弾痕もはっきりと分かりまして、鉄砲てのはすごいもんだなあ、などと単純な感想を持ったりですね、無線機がナショナル製でありましてさすが日本製は立派なもんだ、などと思ったりそういうあれでございますわね。
その後に大さん橋と、桟橋ですね。遠くに行くような大客船が出入りするところ。展望台よりはるか彼方を望みますと富士山の影。林立するビルの向こうに見える富士の山というのもまた結構なものでございますな。
さてその後が大仏次郎記念館。皆さんご存知でしょうが『鞍馬天狗』、『赤穂浪士』なんか書かれた方です。遺品やら原稿やらネコやらいろいろとございますな。側の近代文学美術館にも参りまして、こちらには夏目漱石斉藤茂吉いろいろなあれが展示してございました。なかなかあれでございまして、大いにあれでございますな。

さて二日目、この度の目的のひとつでもある大伯父の墓参りです。お墓は鎌倉霊園というえらく広い墓地にございます。ちょうど谷になったところに管理事務所兼売店兼休憩所がありまして、そこから両側の山を見ますと一面がお墓という、とんでもないところ。しかもそれがみんな売れている、まあ売れているからお墓があるわけですが、都会の墓地事情を垣間見ましたですね。

で三日目。箱根へお連れ頂きました。電車で行きましたが、箱根登山鉄道というのがありまして、ずっと山を登っていく列車です。山ン中の駅へ降りまして列車を見ますと屋根にパンタグラフが着いてんですね。こんな山の中で電車なんですよ。ディーゼルでないんですね。山口線がまだディーゼルだというのに、こんな山ン中まで電化しておるとは……ねぇ。
駅からバスに乗りまして、関所の近くで降りますと、霧の凄いのなんの。霧の立ちこめたることもの凄し、霧立のぼるの世界ですね。しかし、霧の中の紅葉というのもまた風流なもので、普段とは違う紅葉のあでやかさを感じましたな。

最終日、横浜市庁と神奈川県庁の見物。やはり役場には参ります。
片っ端からパンフレットやら資料やら広報やらを取ってまわります。その後庁舎内を見てまわります。
それにしてもあれですね、神奈川県庁は休館と新館とに分かれておりまして、それをつなぐ渡り廊下があるんですがそこからの景色がまたなかなかよろしゅうございました。以下役所の写真です。

かくしてこの度の遠出は終わりました。滅多に会わぬ、また今まであったことがなかった親戚と会うということ。なかなかいいものでございますね。いい経験になりました。