売り家と唐様で書く三代目

別にそういうことでもなかったんでしょうけれどもね。三洋電機の話です。とうとう一族が経営からはなれるということで、今日特集をやっておりました。
表題に挙げた川柳は江戸時代のものでございまして、店の若旦那ですね。初代は時分で頑張って身代を築いたわけですから必死になって商売をいたします。
二代目はそこまで熱心ではないものの、身代を築くのに苦労した親の姿も見ていますし、跡を継いだときにも周りにやかましい番頭さんなんかがいます。それで、商売が持っていく、と。
で、三代目となると、もう大きくなった家で生まれ育ちますから商売っ気はありません。変なほうばかり達者になって、家が傾いてまいります。気がついたときには身代はパア。家の表に「売家」と。唐様というのは芝居とかそういう世界で使う、格好をつけた文字です。
今度辞めた社長は社長としては五代目ということでしたが、血のつながりでいえば三代目。さて。
売り家と唐様で書く三代目