相撲協会は公益法人

横綱朝青龍が例の巡業欠席の件で、処分を受けることになりました。2場所出場差し止めですね。この処分ですが、私個人としては、番付降下などもっと厳しくしてもよいのではないか、と思います。
というのも、この詐称による巡業欠席と言うのは朝青龍という一力士、一横綱の失態と言うだけではまだ終わらないことであるからです。一人のスポーツ選手が横着をした、と言うそれだけの話ではないんです。
今日の題に書いてありますように、財団法人日本相撲協会と言うのは、財団法人と言う言葉がつくだけあって公益法人なんですな。文部科学省の所管です。つまり、国技であるところの相撲を国に代わって保護・育成をしておるという立場なんです。その活動に公益性が認められておる、ということ。もちろん国からのお金も入っています。
公益という点で、相撲協会の行っている事業で最も大きいのが年6回の本場所でしょう。しかし、それと同等に大きいのが本場所間に行われている巡業なのであります。相撲という日本国特有の文化を日本国内を回って実際に見せる、ということです。
その巡業の中でも横綱の存在と言うのはひときわ大きなものです。力士の中ではトップですから、影響力も計り知れないわけです。公益性という観点から見ても横綱の持つそれは大です。その横綱が、怪我を詐称することで参加をしなかった。これはですね、相撲協会の公益性とは何ぞやというところにまで発展してくるわけです。
今回はここまでは行かないでしょうが、可能性としては公益法人としての資格云々の話にもなりえます。すなわち、協会存続の危機にまでつながりかねない話なのです。
これだけ、朝青龍の横着は大きい問題なのです。もうちょっと厳しいほうがいいんじゃないかねえ。