ふぐ

刺身の話が出ましたので山口県のふぐの刺身の話もひとつ。
皆さん、山口県がふぐの産地だということをご存知であることを、蔵松は切に願っておりますが、ふぐがよく獲れるところです。下関の袋セリなんてのをNHKのニュースで見たことがある方もおられましょう。地元民としても他所様よりはふぐは食べやすい位置にある魚です。
これは、全国ネットのテレビ番組を見るうえでは国全体として、あまり一般的なことではないようですが、山口県のスーパーの刺身コーナーにはふぐの刺身があります。1パック560円くらいですね。もっともここで勘違いされてはいけないのが、ふぐの種類です。皆さんが「ふぐ」を思い浮かべると、大体「トラフグ」とか「マフグ」あたりだとおもいますが、ふぐにもいろいろありまして、この560円パックのふぐはそういった有名どころのふぐではなくて、もっとわけの分からないふぐです。種類で言えば「シロサバフグ」とか…。そんなのが刺身だったりてんぷらだったりして山口県のやたら駐車場の広いスーパーに並んでいます。
最後に、山口県人は「ふぐ」のことを「ふく」というといわれておりますが、あれは観光用です。いわば観光協会の陰謀です。一般の県民は「ふぐ」と呼んでおります。ですから「ふく」といわない山口県人を見ても、偽者だ、などと思われないように。