鬼平犯科帳

今終わりました。矢張りようございますね。話の芯がしっかりと組み立てられていて。池波時代劇の最骨頂です。
今回の題は「一本眉」でしたが、これはテレビシリーズで一度ありまして、あの時は芦田伸介がお頭をやりましたですね。宇津井健も悪くはないのですが、あちらの方が凄みのある演技でした。宇津井健はちょっと小奇麗なんですね。上品過ぎるというか。なんといってもザ・ガードマンですから。
さて江戸家猫八亡き後の二代目彦十は長門博之でした。ま、よろしいんじゃないですか。恰幅がよすぎる気もしますが、適度に彦十らしく下卑ていて。さすが性格俳優。面目躍如たるところ、といっておきましょう。
しかしあれですね、鬼平を見るとおなかが空きますね。田楽もよろしいですし、例のおにぎりですかね、昆布だしで炊いた飯の中に八丁味噌ですって。あゝ作りたい。食べたい。こういうのも池波作品の魅力です。