役年齢+10

何の数字だ、と言いますと時代劇においての配役の私なりの目安です。つまり、その役の年齢(例えば20歳)に大体10を足した年の役者(30歳)を充てるということです。時代劇の場合、特に若い役ですが、役の年齢と同じくらい年齢の役者をあてると大体の場合、幼く見えすぎてしまうのです。外見にも、人間としてみても。なんといっても人間が今ほど長生きをしない時代ですから、人間が成熟するのも今よりも早いんですね。だから今の同年齢を並べてもかなわない。
で、役年齢よりももっと上年の役者を配して釣り合いが取れる、というわけ。その目安として私の場合、役年齢+10くらいがいいんじゃないかしら、という風に見ているんです。
今日の水戸黄門がまさにそうでした。岩崎ひろみがやった立花紅緒の役ですね。立花紅緒という役は見たところ17〜20歳といったところ。演ずる岩崎ひろみは30歳くらい。理想です。役者の演技力もありますが、今日の場合なんてのが私の上のの成功例だと思います。
今の人間は年をとるのが遅くなった、ということですかね。