元禄忠臣蔵

少しづつ見ています。まとまった時間が取れりゃいいんですが、本職の学業が忙しくてどうにも相済みませんことでございます。
この作品は戦中に作られたものでありまして、最初のタイトルの後に「情報局なんたら作品」と思わず最敬礼をしたくなるような文言が出てまいります。時代ですね。
メモ書き程度ですが、印象に残った点。前編の終盤ですが、浅野大学による御家再興が成功しそうになって大石があわてる場面。あれいいですね。ただの口実、成るはずもないことが現実にならんとする。こういう忠臣蔵のストーリってのは他ではなかなか見られませんね。ほとんどは予定調和で御家再興は☓という。
断言してはいけませんが、同じ題材を使いまわすのが時代劇です。少なくとも定番ものといわれるのでは。で、そういったのは日本国民みんながそのストーリーは知っているという状態ですね。忠臣蔵なんてのはその代表例です。そのみんな知っている話をいかに違った角度から、違った見方から新鮮味を持たせて脚本を書くか。これが時代劇の醍醐味じゃないんでしょうかね。忠臣蔵なら忠臣蔵で数々の巨匠が書いているわけです。その同じ土俵に立って同じ忠臣蔵という題材で自らも書く。それができるのは時代劇だけだと思いますよ。新作じゃあなかなか。
話がずれました。まあ、忠臣蔵はやはり面白い、と。