女人哀愁

入江たか子主演、昭和12年のPCL・入江プロ作品です。例の京都府文化博物館で見まして、いいですね。400円で一本見られるわけですから。
結婚をテーマに作られた作品でありまして、見合い、恋愛それからの結婚生活、人間はいかに生きていくべきや、といったところでしょうか。考えさせられるところではありますね。
この作品、ところどころアテレコの場面があるのですが、これがなかなかどうして合っておりません。口の動きと声とがばらばら。口の形とも違ってましてね、見てるほうはいらいらしてきます。幸いにも多用はされてなかったのでよかったのですが、技術ってのは進歩してるんですね。
そういったところで。

不見識

昨日の話ですが、朝のニュースの町村官房長官相撲協会文科省が勧告だったかやったというお話。これに対して官房長官、国がああいうところに口を出さないほうがいい、などとのたまう。
日本相撲協会文科省の下にある公益法人ですよ。ここに口を出して何が悪いんですか。死人が出ていながら省が知らんふりというほうがおかしいですよ。このあたり不見識じゃわな、と思います。
しかし、月並みじゃけどああいうことはあってはならんことです。横綱だけでなく、日本人の中にもああいった不穏分子がいる、相撲はどうなっていくのかね。公益法人からはずされたら立ち行かんようなりますよ。

新総裁はかわやなぎ

自民党新総裁は川柳川柳師に決まりました。いやあ目出度いことです。これで寄席に行けば開口一番「総理大臣の福田康夫です」が聞けるようになるんですよ。たぶん。
かつては落語会のアイ・ジョージで売れた川柳師。これからは落語会の総理大臣で売れてほしいものですわな。福田康夫の代演で所信表明演説をやったり・・・・・・せんわなあ。
でも、期待してますよ。バレ話とかやってくれんかねえ。

フィルム復元

すいません、どうも。ほったらかしにしてしまいまして。いろいろと忙しいもので、ひとつお願いします。
さて、祇園祭という映画があります。中村錦之助主演です。そのフィルムは現在京都府が保管しているのですが、今度きれいに復元するんだそうです。あれなんですよ、フィルムというのは撮影してから古くなると劣化しまして、色がどんどん落ちていくんですね。皆さんも古い無声映画なんか見ると画面がほとんど真っ白、なんてのにぶつかることがあると思います。まさしくあれです。
この祇園祭もそれになりかかっておるんだそうで、この度大阪芸大の技術でうまいこと復元するんだそうです。凄い世の中ですね。
ま、そういうこととで作品は後世に残っていく。結構なことですな。

多忙につき

どうも忙しゅうて映画やら時代劇やら見る暇がありません。本来の大学生などというのはこんなものなんでしょうが、暇であることを基本として生きてきた身にはちと堪えます。
日曜日には福井県へ日帰りで出張です。交通費タダで弁当つきですから恵まれてんでしょうけど、どうも、ね。

嗚呼、藤山一郎よ

天下のBS2で藤山一郎特集です。正確には特集の再放送。
ええですねえ。あの歌声の明瞭さ、高音の伸び、低音の重厚さ。やはり藤山一郎です。今回の放送では「懐かしのボレロ」も流されました。服部良一作曲の作品ですが、いわゆる異国情緒、南国情緒たっぷりの曲です。東京ラプソディー、夢淡き東京に続いて好きな曲のうちのひとつであります。
しかし、こういうのをやってくれるのはNHKだけです。民法だったら絶対やってくれません。公共放送たるNHKだからこそできる芸当なのです。ここでいつものことながら言っておきます。
NHK民営化、反対!

第二回全国大学政策フォーラムin登別

今回も時代劇とはなんらの関係もありません。ここが個人サイトのタチの悪いところ。
さて、第一回の前回に引き続いて行ってまいりました。はるか北海の地のぼりべつへ。
今日はそのお話なのですが、先ずは旅の前段階から。伊丹空港より飛行機に乗る、のでありますが、空港はえらい悪天候。ドカンドカンと雷の音。ピカリと光は稲光。空を二分する稲妻と、どうにも嫌な予感がいたします。案の定飛行機の遅れが出ております。
さすが「嵐を呼ぶ男」蔵松敷兵ヱというところ。昨年の盆、東京へ行った時はスコールのごとき大雨で東京中大停電。乗った山手線も乗り換えた京浜東北線も雷でやられて運休。前回の登別フォーラムも2日目は大雨。屋根からバスまでの70センチの移動でずぶ濡れというひどいもの。そして今回は伊丹の激しい激しい雷雨。雨男ならぬ嵐男です。
着きまして、うにゃうにゃしているうちに市役所の方とお話です。そこで「もしかしてホームページとかやってますよね」というようなことを仰せられる。去年ここに書いた分を読んでらっしゃったらしいですよ。
登別の大将、読んでらっしゃいますか?
さてその後は交流会です。ここのチーム紹介で喋るのが一番楽しいんですよ。気楽じゃし、眠たくもないし、相手も緊張しとらんし。会が始まってしばらくするとなにやら見たことのあるような方が近づいてくるわけです。
「あなた、去年も来てたよね」
去年のフォーラムの交流会でも話しかけていただいた登別市議の方でした。あの時はチーム紹介で一言喋ってその後でしたな。「あの喋り方は、作ってるんじゃなくて地かね?」その方がまだ覚えておいてくださった。ありがたいことです。
さて2日目。
5時ごろ起床で朝湯へせっかくの温泉地、温泉のことも書いておきましょうか。
ホテルの大浴場は中心の大風呂と周辺に3つの小風呂1つの水風呂にサウナ、露店の風呂が2つございます。湯の種類は食塩泉に鉄泉、まだなんかあったような気もしますが、思い出せるのはこの2種類。広くて結構なお風呂でございます。
2日目は昼間はインタビューおよび市内視察、晩になればフォーラム名物、徹夜の政策立案です。勝つか負けるかはこの日に懸かっているといっても過言ではありません。
インタビューなんぞ行います。市役所の職員さんがメインですが、皆さん親切に教えてくださいます。誠にありがたいことですわな。
昼過ぎてからはクマ牧場。クマさんですね。どッからどう見てもクマさんです。手を叩くさまも餌をとるさまもクマ牧場のクマさんです。ええ、クマさんです。
さて立案。徹夜の行軍です。書いては詰まり、詰まっては搾り出し、の連続です。
さあ、意識の上ではまだ2日目の3日目。そうこうするうちに夜が明けて午前8時。データ提出の時間です。ほとんどぎりぎりまで政策立案に使ってしまって、プレゼンのお稽古ができたのはたった2回。それもスライドは自分で回したため、スライド切り替えの練習はまったくなしです。
それにしても、一睡もせず徹夜というのは堪えますわな。腰は痛うなり、頭の中は靄が立ち込め、お天道様はきつね色。そんなふうでふらつきながら会場へ。目方があるとバランスがとりにくいんですよ。その上姿勢も悪けりゃ荷物もありますのでふらつきます。
プレゼンが始まりまして、順次進んでいきます。我がゼミの順は最後。つまり大トリ啓介です。順が周ってきました。扇子を振りつつ喋るのですが、声が出ない。会場がいささか乾燥していたのと、たぶん徹夜とで喉が悪うなっておったようです。喋りよって咳払いをしても駄目。しょうがないので悪声のまま喋り続けましたら、終わったあとのどが痛うなってまあ。
結果発表。優秀賞、最優秀賞発表されていきます。
登別市長賞、○○ゼミ」(※ゼミ名はなんとなく伏字)
うちが呼ばれました。とりました。フォーラム参加3度目にして初めての受賞です。そしてまともにゼミとして主体的にフォーラムに参加できる、最後の回になるであろう今回に受賞できました。もう、感動なんてえもんじゃありませんよ。
やはり、フォーラムは私にとってどこか特別なんじゃろうと思う。ANDASのときは確かにとても嬉しかったけども落涙までではなかった。じゃが今回はやってしもうた。さっき書いたように諦めちょったですからね、もうゼミとして、立案の主体として出るのは無理なんじゃろうなあ、ゼミとして賞を受けることもできんかったなあ、ああ。と思うておった矢先の受賞ですから。
とにもかくにも思い出の地、登別。来年のフォーラムはどうやって参加しようかねえ。